【シティリーグ優勝まとめ】ソード&シールド 新環境概観
11月29日(金)のVシリーズ新スターターセット発売を皮切りにスタートしたポケカ新シリーズ&レギュレーション。
続く12月6日(金)には拡張パック“ソード”“シールド”が発売され、新たなる環境を迎えたポケモンカード。
その新環境の幕開けが昨日一昨日と行われましたシティーリーグシーズン2でありました。
12月7日(土)には茨城大会、8日(日)には東京、北海道、広島の計4大会がこの新規レギュレーションで行われました。本記事では、その上位入賞デッキをまとめることで新環境の動向を考察します。
〇 前評判
従来からの先攻のワザ使用禁止に加え、サポート使用も禁じられた新ルール。また、カードプールの変化においてはグズマが使えなくなるというのが大きなインパクトであるこの新ルール。
“ソード”“シールド”収録のカードが発表される中で、圧倒的に前評判を集めていたカードがありました。それがこのカードです。
ここ2、3日ですっかり流通した“ザシアンV”
たねポケモンかつドロー特性持ちということで、先攻からしっかりカードを引いていける・エネ加速できる、3エネで大ダメージを狙えるなどなど高性能なカードです。
そしてサンムーンの裾野からやってきたこのカード。
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX、通称“三神”ですね。
これをザシアンVと合わせる構築が期待されていました。かみ合った鋼エネ、汎用性の高い“オルタージェネシスGX”などなど、これまでの環境でも活躍してきた強さを持っています。
この2枚のカードを組み合わせた“三神ザシアン”がTwitterでも話題になっていました。前評判として圧倒的な一番人気。
果たしてこのデッキがどこまで力を持っていたのか。実際の記録を確認していきましょう。
12月7日(土) 茨城大会
優 勝:三神ザシアン
準優勝:三神ザシアン
ベスト4:水ミュウミュウ / タチフサグマ
新弾発売の翌日、最速のシティリーグとなった茨城大会。
決勝マッチアップはものの見事に本命対決となりました。ベスト4には、これまたサンムーン後期からのミュウツー&ミュウGXを水タイプと合わせたデッキが勝ち上がりました。
また、これもまたソード&シールド注目カードであったタチフサグマを取り入れたデッキが上がっています。
たねポケモンからのダメージをシャットアウトするワザが強力ですね。ザシアンやTAG TEAMはみんなたねポケモンですから。
12月8日(日) 東京大会
優 勝:モルペコVピッピ人形
準優勝:三神ザシアン
ベスト4:三神ザシアン / 三神ザシアン
続く東京大会。ベスト4中、3つのデッキが三神ザシアンという幅の利かせっぷり。しかし優勝は“シールド”収録のモルペコVとピッピ人形を合わせたデッキでした。モルペコVの、ダメージを与えつつ後ろに下がるワザとピッピ人形を組み合わせたものでしょうか。うまく考えられています。三神ザシアンの力と人気は確実なものですが、それを上回る成績を残したということになります。
12月8日(日) 広島大会
優 勝:ピカゼク
準優勝:ズガドーンザシアン
ベスト4:三神ザシアン / オーロット&ヨノワール
さぁ面白いですよ。
広島大会は、サンムーン時代を生きたピカゼクが装いも新たに優勝を勝ち取りました。レシピを見ると、ゼラオラGXやデデンネGXなどのいつもの皆さんから、グズマなき後のフィオネ、そしてVシリーズからはカプ・コケコGXが採用されています。ピカゼクは時代を超える!!
準優勝は、「ザシアンはザシアンでも食べられないザシアン、ならぬ鋼エネルギーのないザシアン」ということで、ズガドーンGXと合わせたデッキが勝ち上がってきました。ザシアンVの特性だけをうまく切り出した形でしょうか。とても面白いです。ピッピ人形が厚く採用されているのも特徴的ですね。
シティリーグシーズン2
— るる (@mory_tomy1979) 2019年12月8日
12/8日広島県三原市ゲームアーク
使用:破壊神ツルピーカとビンタマン
〈予選〉
vs炎M3M ◯
vs3神ザシアン ◯
vs炎M3M ◯
vs3神ザシアン ◯
2位抜け
〈決トナメ〉
vs3神ザシアン ◯
vs3神ザシアン ◯
vsピカゼク ❌
準優勝でした。 pic.twitter.com/i2yuJL8xT9
ベスト4には、やはり黙ってはいられない三神ザシアン、そして意外な刺客であるオーロット&ヨノワールGXが入りました。なかなか混沌としていますね。
12月8日(日) 北海道大会
優 勝:三神ザシアン
準優勝:超ミュウミュウ
そして北海道大会。
優勝は三神ザシアンでしっかりこの日も優勝に入ってきました。侮れないですね。これから対抗メタが研究されていくのでしょうか。
準優勝は超タイプと合わせたミュウミュウがランクイン。やはりパーフェクションは無限の可能性を秘めています。今後GXが増えてこないのは逆風ではありますが、まだまだ存在感を示してきそうです。
そんなこんなで、三神ザシアンは前評判通りの力でした。
しかし一方で、サンムーン後期からの実力勢も、新カードの力をうまく取り込み、新たな力を発揮しています。もっとザシアンザシアンするかと思っていましたが、意外とそうでもなかったのが面白いところでした。
メインポケモンではないながらも、個人的に目に留まったのはこのカードでした。
フィオネ
特性“ひきよせのうず”で、相手のバトルポケモンを下げます。自身は山に戻り、必要に応じて再登場してもう一度効果を発揮することができます。任意性はないけども、グズマなき世界でバトル場を入れ替える効果は貴重です。
来週末も14日(土)に3つ、15日(日)に4つのシティリーグが予定されています。1週間でさらに研究が進み、また新しいデッキが勝ち上がってきそうです。楽しみですね。
本ブログでは引き続き、ソード&シールドの新環境を追いかけていきます。