【ポケカコミック】ポケモンカードゲームやろうぜっ【コロコロ】
昨日朝早くにTwitterを見ると、あるマンガの発売を告知するツイートを見かけました。
「ポケモンカードゲームやろうぜ~っ! GXスタートデッキ編」本日発売です!
— 松島リュウ@ポケカやろうぜ9/27新刊発売! (@tyuutyuutarou) September 27, 2019
何卒!何卒よろしくお願いいたします!!(深々ぺっこり) pic.twitter.com/JcStP6nhIF
ほう。ポケカのコミックですか。作者によるコメントです。
調べてみると、月間のコロコロコミックイチバンという雑誌に連載されているとのことで。意外と知らないもんだなーと興味を持ちました。
というのも、旧裏時代は結構たくさんのポケカ書籍があって、マンガという媒体での表現をとっていたものも幾つかありました。当時はインターネットがまだまだ普及していなかったのもあって、様々なホビー情報はもっぱら雑誌が中心メディアになっていたように思います。
それが今ではすっかりwebからの情報収集が当たり前になり、ポケカ本というのはめっきり少なくなりました。少なくなった分、世に出たものはみんな知っていると思い込んでいたのですが、意外とそうでもなかったということです。
少し昔話。ポケカ以外の話も出てきますが少々お付き合い。
かくいう私も、幼き頃はコロコロコミックリーダーでして。お母さんにお願いして発売日に何とか手元にある状態を作り出して、次の日学校でその情報を流しまくるというガキンチョでございました。
例えばゲームボーイでポケモン金銀が発売されるシーズン。毎月毎月小出しで紹介される新ポケモンの情報で様々盛り上がるのを好んでいました。
しかし、ポケモンカードについてまとまったマンガとなると、数が少なかったように思います。先ほど「幾つかありました」としましたが、ポケモンカードを紹介する本の中に一部マンガのパートがあったりする、というのがほとんどで、単行本化するようなものはほとんどなかったと記憶しています。
そんな中、当時(ちょうど2000年前後ですかね)そのコロコロコミックではまっていたのは、マジック・ザ・ギャザリングのマンガでした。“切札勝負”が出てくるやつ、“シヴ山のドラゴン”や“地震”とかが出てくるあのマンガです。
そのときも、そして今に至るまでもマジック・ザ・ギャザリングの実物には全く触れたことのない私ですが、そのマンガにはとてつもなくハマりました。カードを飛び出して登場するクリーチャーや呪文、個性豊かなプレイヤーたち。
また、遊戯王もめちゃくちゃ流行っていました。アニメも、ゲームも、カードも。
低学年の頃はポケカで遊んでいたみんが遊戯王に流れる中、私も同様にルールを覚え、ポケカそっちのけで“聖なるバリアーミラーフォースー”をめくっていた時期がありました。
そんなTCGの他勢力に揉まれる最中(別に勢力争いの喧嘩しているわけではないですよ)、ポケカで唯一単行本化されたマンガはこれくらいではなかったでしょうか。
デッキ構築の機微や大型大会の雰囲気、ねむりが続く状態からギリギリ回復するポケモンチェックの緊張感までをうまく再現していたマンガだと今でも思います。(手元にはないので入手したみあり。。。)
さて、そこからポケカとも離れ。(ようやく本編に入ります。昔話が過ぎました)
二十年近くたった今、またこうしてポケカにハマり、ついには再び今の時代のコミックを手にしました。
月刊雑誌連載の単行本化ということで、どうしてもタイムラグがあります。サンムーンレギュレーションからの変更が告知されたこの時期に“GXスタート編”ってどういうこと!?というツッコミが入るのは当然です。
(それでも後半のほうはTAG TEAMも登場し、レシリザの時代まで向かいます。今連載中のものがどうなっているのかも気になりますね。)
しかし、内容は思った以上に本格的でした。
絵柄やギャグはもちろん小学生相手の目線なのですが(もちろん馬鹿にしているわけではありません。)、思った以上にカードやデッキに対して深い描写がされていて驚きました。
プレイングについてのコメントも詳しく、また、連載当時恐らく最新であっただろうパックに即したタイムリーなストーリーになっていて、これでポケカに興味を持つ・ポケカを始める小学生もたくさんいるだろうと思いました。
学校が舞台で、解説キャラが黒板にダメージ計算とかをしていくのも面白いなと思いました。また、回によれば「次はどうしたらよいか」という詰めポケカチックなクイズもあったり。
そういう意味で、とっても良い作品だと思います。上から目線で恐縮ですが。
また、登場したカードが実写で何枚も載っていて、テキストの解説があったり、ときにデッキレシピが載っていたり。GXスタートデッキ1つ1つに紹介があったりと、情報コンテンツとしてもしっかり成り立つようになっています。
何より、コミック化したことで、カードにリンクしてポケモンが躍動する様子は見ごたえがありますね。ちょっとポケモンを知っていれば、ページが少し目に入るだけでこのマンガに入っていくだろうと思います。
将来、今の時期のポケカ情勢を思い出すのに重要な資料にも成り得そうです。
そんなに高い買い物でもないので、気になった人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。電子書籍版もあるみたいです。また、すでに幾つかシリーズ化もされているようです。