CL千葉 参加レポート② シロナの行方
(①の続き。読まれていない方は下のリンクからぜひどうぞ)
「6枚です」裏返して並べたカードを手元に戻して1枚ずつ見てみる。最初の1枚が無事にユニットエネルギーだった。
ルカリオGXに手貼りして「はどうげき、進化時、弱点240で落とします」一気に盤面がこちらに傾いた。後ろにはせせらぎの丘から引っ張ってきたアローラロコンもいる。いけるぞ。
2回目の相手ターン。ネストボールで後続のフェロマッシを立てる。その後「ポケギア3.0を使います」ナイトユニゾンにさえほとんど慣れていない私。初めて使われたグッズだ。
「ブルーの探索を持ってきて、そのまま使います」今度はフルメタルウォールだ。なるほど、相手はこのままこちらサイド4枚の状態でフェロマッシを2体押し付けてくるゲーム運びだろう。こうなるとブルーの探索は使い放題である。相手の盤面はエネルギーのついていないフェローチェ&マッシブーンが2枚。「ブルーの探索とビーストリングを持ってきます」こうなるとすぐに準備されきってしまう。
「ビーストリングを使います……前に草エネルギーを2枚。さらに手貼り」前が落ちる。「で、エレガントソール220できぜつですね。サイド2枚もらいます。」きっちりワンパンされてサイド残り4-4。
こちらの控えはイワンコとアロコン、そして最初のターンにユニットエネルギーを貼ったメタモン◇である。手札には基本闘エネルギーがある。これはもうぶつけていくしかない。
「メタモン前で。では番もらいます。」先3。
「ポケモン通信使います。ルカリオGXを戻して……アローラキュウコンGXを持ってきます。そのまま前のメタモンで進化させて、特性ふしぎなみちびき」
いままさに欲しいグッズはないが、次以降のターンを考えてサーチする必要がある。「ハイパーボールとハチマキもってきます。」現状、ハイボで切れるカードがないハンドだが、これが丸いはず。
「せせらぎの丘使います。対象は……イワンコで」リオルと迷ったが、多分こちらが正解だ。
「前のアロキュウに闘エネルギー貼って、後ろのイワンコにハチマキつけて、リーリエ使います」これでハイボのコストができる。しかし、まだ使わない。
リーリエで引いたネストボールを使ってゾロアを場に出す。手札にはゾロアークGXとニコタマを握っていた。これでベンチはアロコン、イワンコ、イワンコ、ゾロア。このターンでやることはあと一つ。
「では、サブリメイションGXを使います」金属製GXマーカーを裏返す。「サイド3枚もらいます」残り1枚。ビーストリングターンも通過した。あと1枚取り切ればいいが、相手はフェロマッシしかぶつけてこないはずで、こちらの火力も考えると結構遠い1枚だ。
後3。
「ブルーの探索使います」先のターンで引っ張ってきた探索を再び。何が飛び出すか。相手は結構悩んでいた。
「……マチスの作戦とまんたんのくすりを持ってきます」なるほど。これはきつそうだ。こちらの火力を考えるに、まずワンパンされることはないから1ターン凌いで、次のターンで大きく動いてくるはずだ。
さらにネットボールで3体目のフェロマッシを出される。これでまんたん絡めて回されるとかなり苦しい。しかし相手はエネルギーを貼ることはできず、そのままターンが返ってくる。こちらにも猶予はありそうだ。何とか引き離したい。よし。あのカードが山札に残っていたはず。
先4。
「では行きます。ドロー。」やることは決まっている。
「ゾロアをゾロアークGXに進化させます。ニコタマ貼ります。」攻撃の準備は整った。さらに相手を崩しに行く。
「ハイパーボール使います。丘とアロベト切ります。」迷うまでもなく切れるコスト。山札をもう一度確認する。必要なカードが2枚。「……カプ・テテフGX持ってきてそのまま場に出してワンダータッチ。対象は……ジャッジマンで」理想の動きだった。
「では、そのままジャッジマン使います」今までは手元でトレーナーズを見せて使用していたが、このジャッジマンだけは、無意識にバトルポケモンの間にパチッと提示した。よくよく考えるとなかなか気障なジェスチャーだが、相手に干渉し、かつ決め手となりかねない状況に無意識にそうなってしまった。相手は明らかにがっくりときた様子で、シャッフルを始めた。
「4枚です」「4枚です」こちらはとりひきである程度リカバリー。しっかりシロナを引いてきた。「前のアロキュウを逃がして、ゾロアーク前で。ライオットビート120です」こちらは次のターン意地でもハチマキを引きに行く所存だ。そのまま番返ってこい。
後4。ジャッジマンでどんな4枚が来たかは分からないが、前ターンの探索で整えたハンドよりは確実に状況が悪くなっているはずだ。
「ポケギア3.0使います」グズマが一番面倒か。「……シロナを持ってきます。前に草エネルギー手貼りしてシロナ使います」リカバリーは果たせたか。しかし、この番そう動けないはず。良くてまんたんのくすりを引き直すぐらいだろう。
その後、特に何も動くことなく、「ジェットパンチで。後ろアロコンに30で」と返ってくる。もうここで決着をつけたい。
先5。
対戦時間はまだ10分強残っている。トップはハチマキでない。手札のグッズを次々と場に落とす。もうアロコンはアロキュウになれないのが確定しているのに、ダンベルを装備させたりした。ムキになっているが、ここではそうあるべきだ。
「シロナ使います」ここで引いておきたい。最悪、とりひきでまだ2枚触れる―――
オープンした6枚の中に、そのカードは確かにあった。「ハチマキ引きました。」「あーーー」となって、ゲームセット。2回のシロナに救われ、初の初戦突破。なかなか嬉しい。
負けた相手の“1敗目チケット”を受け取ってジャッジステーションに持っていくのが今回の勝敗管理システム。良い人だった対戦相手は「次も頑張ってください」と快く差し出してくれた。もう一度握手し、ジャッジステーションに。そのまま2回戦のコールを待った。
(③につづく)
結構長くなりそうです。これほど細かく覚えているのは初戦くらいではありますが。