【リミックスバウト】ミュウツーHR争奪戦 優勝に向けて!!【シールド戦】
7月5日(金)発売のポケカ新弾“リミックスバウト”
7月4日(木)の1stバトルを皮切りに、限定枚数のミュウツーHRを懸けた、本パックシールド戦が行われます。
この1stバトルはニコニコ生放送でLIVEされ、パック発売に先駆けてシールド戦の様子を伝えるものになります。とーしんさんを始めとするポケカのプロフェッショナルもエントリーされていることから、この生放送を見て得られる知見は相当なものと予想されます。
それに先立って自分なりの視点でこのカードリストを考察し、シールド戦環境がどのようになっていくかを自分なりに想像してみたいと思います。
- ① シールド戦のルールおさらい
- ② トレーナーズ確認
- ◯ ドロー系トレーナーズ
- ◯ドロー効果を持つポケモン・特殊エネルギー
- ◯ ポケモンのサーチ手段
- ◯ その他汎用トレーナーズ
- ② トレーナーズにあうポケモンをチェック
- ◯ おじょうさま+グラードン+ナゲキ/ナゲツケザルなど
- ◯ ポニータ起点
- ◯ 無色エネ主体のポケモン
① シールド戦のルールおさらい
考察の前に、今回の“ミュウツーHR争奪戦”におけるルールを確認しておきましょう。
【レギュレーション】
・開封した強化拡張パック「リミックスバウト」15パック、イベント参加時に配布されるエネルギーカード、参加賞でデッキを作成
・40枚デッキ、サイド4枚
(公式HPより)
ということのようです。エネルギーカードは基本エネルギーが各15枚まで使えるようです。
また、参加賞は後述するサポート「エリカ」です。
普段と違って40枚構築、サイド4枚であることにも注意が必要ですね。
② トレーナーズ確認
それでは具体的にカードリストを見ながら考察していきましょう。まずはトレーナーズから。
◯ ドロー系トレーナーズ
・エリカ(参加賞)
・溶接工
・ローラースケーター
・アンズ
・ジャッジマン
・ダートじてんしゃ
・おじょうさま
“溶接工”が一際輝いていますね。エネルギー加速からの3枚ドローは、単調なペースで進みがちなシールド戦のなか非常に強力です。
参加賞のエリカは、おたがいに3枚まで山札から引けるカード。相手プレイヤーにもドローさせることから、通常のレギュレーションではなかなか使用の機会がないでしょうが、ことシールド戦では積極的な仕様もありえそうです。
“ローラースケーター”や“アンズ”も、普段のデッキではなかなか採用されないカードではありますが、開封した15パックの中に入っていれば必然的に加えられるサポートとなるでしょう。
グッズ“ダートじてんしゃ”はかなり強力ですね。スタンダードレギュレーションでも採用が検討されるカードです。レスキュータンカがないので切りにくいカードが来ることもありえますが、パックから出てきたらまず採用すべきカードでしょう。
意外と忘れられがちなのがジャッジマンですね。シロナやマーシャドー“やぶれかぶれ”のないカードプールにおいて唯一のハンドリフレッシュカードです。引き直す効果が自分にとって重宝する場面もあるでしょうし、リザードン&テールナーGXの“シャイニーフレア”に一石を投じれる可能性があります。(もっとも、シールド戦下であれば、リザードン&テールナーGXなどのような大型のポケモンが高ダメージを打てるようになった時点で勝敗が決まっているというような側面もありますが)
ということで、トレーナーズだけではなかなか追加ドローが厳しそうです。ただでさえ種類が限られているのに、さらに当日引き当てないと使えないわけですから。
ドローというくくりでいくのであれば、今回収録のポケモンや特殊エネルギーの中にも特性によるドロー効果を持つものがいます。
◯ドロー効果を持つポケモン・特殊エネルギー
・メブキジカ……1進化。特性によりノーコスト1枚ドロー。
・ナゲツケザル……たね。1エネのワザにより20ダメージを与えつつ2枚ドロー。
・ロトム……たね。1エネのワザにより1枚手札トラッシュと引き換えに2枚ドロー。
・ドローエネルギー……無色エネルギー1個分の手貼りと同時に1枚ドロー。
メブキジカは特性であるので手軽なドローが可能です。欠点と言えば1進化であることです。
一方のナゲツケザルはたねポケモンであり、1エネで2枚ドローのワザを打てます。20ダメージというのも、シールド戦では大きいです。後述する、グラードンの闘タイプエネルギー加速の観点からも、今シールド戦で注目すべきカードではないかと個人的に思っています。
特殊エネルギーのドローエネルギーは、それを手貼りすることによって1枚引けるというもの。なかなかのアドバンテージです。同弾収録のゴルダックと組み合わせると、強ダメージを与えながらこのドロー効果を複数回狙うことが可能です。
メブキジカにしろゴルダックにしろ、進化できないと使うことはできません(開封の時点でたねポケモンとのラインを引けないといけないという運の要素もあります)。
通常の対戦と違って、この世界にはグズマもサンダーもいませんから、たねポケモンが即座に狩られるということはなかなかありませんが、自分がポケモンを持ってくる手段が限られているという側面も忘れてはいけません。
◯ ポケモンのサーチ手段
・ポケモン通信
・オーキド博士のセッティング
なんと山札からポケモンをサーチしてくるグッズは“ポケモン通信”しかありません。“ハイパーボール”はおろか“ネストボール”もありません。進化デッキはなかなか苦戦を強いられそうです。
また、“ポケモン通信”しかないということは、構築はもとよりゲーム中のプレイングについてもより配慮が必要になってきます。手元にきたポケモンをすべて場に出しているようであれば、いざ“ポケモン通信”しようとしたときに山札に戻すポケモンがないという事態になりかねません。このあたり注意が必要です。
新規サポート“オーキド博士のセッティング”はなかなか強力なカードです。15パックからのポケモンだけでデッキを作るとなるとなかなか単色デッキは作れませんから、テキストを最大限使える状況も多いはずです。
しかしこの“オーキド博士のセッティング”もたねポケモンを対象としていますから、進化デッキが画期的にやりやすくなるかというとそれはないです。
◯ その他汎用トレーナーズ
・ポケモンいれかえ
・エネルギー回収
・グレートキャッチャー
・エスケープボード
“ポケモンいれかえ”や“エスケープボード”により、思ったより逃がしやすい状況を作れます。
“エネルギー回収”も終盤やら“ダートじてんしゃ”のケアなんかに使えそうです。
② トレーナーズにあうポケモンをチェック
さて、このようなトレーナーズ設定のもと、使いやすいポケモンを考えていきましょう。
◯ おじょうさま+グラードン+ナゲキ/ナゲツケザルなど
グラードンのワザ“ひでり”は、エネルギー差をつける強力なワザです。しかし、手札に闘エネルギーを握っていないとその恩恵は受けられません。
そこで“おじょうさま”があれば心強いですよね。グラードンの要求エネルギー+2枚加速のためのエネルギー+次のターン手貼りするエネルギーまで回収することができます。
闘エネルギーの加速先はというと、たねポケモンかつ高火力な“ナゲキ”や“ナゲツケザル”などがよいでしょう。特に“ナゲツケザル”は、このポケモンから先に前に出たとしても上ワザ“スパイクドロー”で手札を増やすことができます。
◯ ポニータ起点
強力なたねポケモンとして“ポニータ”は見逃せません。
上ワザ“ちいさなおつかい”は山札から基本エネルギーを2枚サーチしてくるものです。シールド戦は普段のゲームよりもかなり展開が遅いですから、1ターンこのようなワザでやり過ごしてもビハインドとなることがほとんどありません。
それよりも手元にエネルギーがくることで、溶接工を効果的に打ったり、先ほどのグラードンにつなげたりすることができます。ポニータ自身は炎タイプですが、この“ちいさなおつかい”は要求エネが無色なのでどんなエネルギータイプのデッキとも合います。良い起点ですね。
◯ 無色エネ主体のポケモン
“溶接工”により炎エネルギーの加速、また“グラードン”により闘エネルギーの加速が可能です。その下地を作るカードとして、“おじょうさま”や“ポニータ”がいます。
これらの同タイプのカードが強化されるのはもちろんですが、無色エネ主体のポケモンもワザを打ちやすくなります。そうなってくると、TAG TEAMのなかで一番使いやすいのは“フシギバナ&ツタージャGX”でしょうか。
ワザ“フォレストスタンプ”は草エネルギー1つさえ持ってこれればあとは無色です。特性もきわめて強力です。GXワザなら無色エネルギーも必要ありません。
水タイプも無視できないですね。1進化ホエルオーはHP200の高耐久。エネルギーさえそろえば怪物です。
カイオーガもうまく使えればエネルギー加速できますし、何よりカメックス&ポッチャマGXが強力です。
などなどと言っていると結局、開封した中に入っていたTAG TEAMをベースに考えるという王道がやはり強みを帯びてきます。元も子もない言い方ですが、来たカードで戦うのがシールド戦なわけですから。
でも、こうしてカードリスト見ながらあーやこーや考える中で、いろいろなカードの使い方が見えてきました。争奪戦も、何度か重ねるうちに様々研究されて最適解らしいものが見えてくるやもしれません。
ここでまた戻りますが、結局は15パックで何を引くかによって取れる戦術が毎度変わってきますから。来たカードで常に最適解を探していかねばなりません。
パック開封のワクワクを、勝敗のドキドキにも変えるこのシールド戦。ポケカの面白さは無限大ですね。生放送が楽しみです。