【CL新潟環境考察】② ルガルガンゾロアーク
「大本命」というには正直、時が経ち過ぎたような気がしますが、まだまだ安定した力を持っているのがこの「ルガルガンゾロアーク」通称「ルガゾロ」
ひとつ前のレギュレーションであるXYレギュでは「すまん、それ、ルガゾロに勝てんの?」から来た「それルガ」なる流行語まで生まれた本デッキ。スカイフィールドやストロングエネルギーがカードプールからなくなった今でも、姿かたちを変え一定数ジムバトルや大型大会で姿を残しています。私も先月2回、この構築でジムバトルにて優勝できました。
今回はこのルガゾロについて簡単にまとめてみます。
≪目 次≫
【キーカード】
ゾロアークGX
〈アタッカー〉〈システムポケモン〉
言わずと知れたサンムーンレギュのデッキエンジン。
殴ってOK、引いてOK。ダブル無色エネルギー1つでどこへでも出張する汎用性の権化。特性「とりひき」でデッキを常に回しながら、おおよその非GXたねポケモンをワンパンできる120ないしは130ライン(スタジアム「喰いつくされた原野」のもと)を、2ターン目から恒常的に振っていけます。
ルガルガンGX
〈アタッカー〉〈システムポケモン〉
現代ポケカ随一のプレッシャーカード。
イワンコから場に出したときに使える「ブラッティアイ」で相手のベンチポケモンをバトル場に引きずり出すことができます。また、たったの闘・無の2エネルギーで爆発的な火力が出るデスローグGXがなんとも鋭い刃。殴れと言われればしっかり殴れる中ワザと、整い過ぎたスタイリッシュカード。
GXワザは相手のベンチ数依存なので、進化元のイワンコを見せておくだけで、相手は「ブラッティアイ」と「デスローグGX」の両方の牽制を受けます。
「アタッカー」と「システムポケモン」の一人二役をこなすこの2つのカードを並べて「自分はデッキをぶん回しながら、相手にはペースを握らせない」をポリシーに、サイドを取っていくデッキです。
パック「禁断の光」に収録されている「ユニットエネルギー闘悪妖」が登場してからは、エネルギーの噛みあいから、ここにマニューラを挿す構築が流行っています。
マニューラ
〈サブアタッカー〉
状況次第ではとんでもない火力が出る「あくのいましめ」
非GXが増えてきた今でも、何かと特性依存な昨今。ルガルガンGXと並んで相手にさらにプレッシャーを与えられるし、そもそも警戒していても、展開上どうしても火力を上げてしまう相手も多いはず。これで相手GXポケモンをかっさらえると大きい。
他にもマグカルゴラインを入れて、ゾロアークのとりひきと組み合わせて好きなカードをサーチする型や、マッシブーンを入れてミラーマッチ(相手が自分と同じ型のデッキ)対策をしたり、デオキシスを入れてゾロアークの弱点を付いてくる闘ポケモンに備えたりする型もあります。
サブアタッカーをいくつか採用しても比較的枠があること、不要なカードは対戦中にとりひきのコストにできること、などなど構築に非常に幅があるのもこのデッキの特徴です。
さてさて。ゾロアーク・ルガルガン・マニューラ。主力となるポケモンを3つ並べました。これらはどれも1進化です。分かりますよね。こいつの出番です。
メタモン◇
どの1進化ポケモンにもなれる汎用たねポケモン。相手は無数の可能性を考えないといけません。ニューラを隠すことによって、不慣れな相手ならいきなりマニューラの奇襲をかけることもできます。サンムーンレギュから加わった重要なカードですね。
【基本的な立ち回り】
・初手
「ゾロアークGXが場に立っていること(できれば複数体)」「いつでもルガルガンGXに進化できること」が勝利へのキーなので「ウツギ博士のレクチャー」でたねポケモンを並べます。すでに場に出ているポケモンにも依りますが、呼んでくるポケモンはだいたい「ゾロア」「イワンコ」「メタモン◇」で鉄板です。
バトル場はテテフ以外であれば、ぶっちゃけ何でも良いですが、イワンコにエネルギーを貼って終わるのがベストです。
・2ターン目以降
とっととゾロアークGXを立てます。
一方でルガルガンGXやマニューラになるタイミングは考えた方がよいでしょう。進化すると脅威になる相手場のたねポケモンや、エネルギーのついたポケモンをルガルガンGXのブラッティアイで前に呼び出して積極的にやっつけていきます。
となると手札には常にルガルガンGXと、ワザを打つためのダブル無色エネルギーが欲しいところですから、そこはとりひきでバンバン引いていきます。
また、こちらはとりひきでリカバリーが効くことから、マーシャドーやジャッジマンによる相手の手札流しも勝負の流れを決めてしまうことがあります。
・中盤から終盤
使用頻度の高い「ライオットビート」「ツメできりさく」はどちらも120前後のダメージしか出ないため、相手GXポケモンに対してワンパン(ワザ一発できぜつさせること)を狙うことは難しいです。
また、最火力である「デスローグGX」や「あくのいましめ」もワンパン演出が可能とはいえ、相手依存なのでプレイング次第ではうまくかわされてしまいます。
となると、こちらもワンパンを回避せねばなりません。そこで登場するのが「ムキムキダンベル」による確定数(きぜつさせるのに打たねばならないワザ数)ずらしと、「アセロラ」によるバックです。これらを用いて粘りを見せましょう。
相手はテンポロスを喰らってネガティブになっていることが多いです。そこにダメ押しするような粘りを見せましょう。
【デッキ相性】
〈不利〉
・当たり前ですが、闘タイプ主体のデッキには弱いです。圧倒的対抗馬である「マッシブーンルガルガン」には相当不利です。ダブル無色エネルギーでワザの打てる超ポケモンであるデオキシスを1枚挿しておく、というケアもできますが。
・余裕でワンパンしてくるデッキにも弱いです。ソルガレオとか、黄昏ネクロズマとかですかね。
・こちらも特性持ちが並ぶので、マニューラはしんどい。
・特殊エネルギー依存度が強いので、デンジュモクGXやジュカインGXはなかなか厳しいです。
〈有利〉
・ここで紹介したマニューラ型なら、特性依存のデッキには大きく刺さります。ゼラオラレックとか、マグカルゴとかには相当有利ですね。
・〈不利〉の項目がたくさん挙がったので、弱点大ありのようなデッキにも見えますが、それ以外のデッキにはだいたい五分五分以上で戦えます。その万能性の高さも強さです。
【相手にしたときのプレイング】
・デスローグGXの打点を計算しながら、そのうえで1体は次のターン前に呼び出される前提でベンチを展開していきましょう。相手はワンパンが狙えないのならデスローグGXは打ってきません。重要なのは安易にテテフを出さないこと。ベンチの数が増えますし、「6体ライオットビート」+「こだわりハチマキ」+「ククイ博士」で落ちてしまいます。
・基本的にマニューラとマッシブーン(GX/非GXどちらも)が入っているものとして対応しましょう。特性持ちの安易な展開は厳禁です。
・精神論ですが、ペース以上に相手に気持ちまで持って行かれないように。2ターン目から、戦略上重要なポケモンを呼び出されて倒されていくのは、対ルガゾロでは当たり前です。相手は粘り強く戦うところまで考えているので、こちらも気持ちを切ってはいけません。相手は特殊エネルギー引けなかったら止まります。その隙につけ入りましょう。
「これぞポケカ」を存分に謳歌できるデッキ、ルガゾロ。
今回はどこまで勝ち上がってくるでしょうか。
話は変わって。
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ふらっとこのページにたどり着いた人に少しでもポケカへ興味を持っていただければ、書き手としてこれ以上の喜びはないですね!