ジバコイル -エネルギーの概念を変えるカード-
昨日のアローラキュウコンGXの記事に続き、またしても1カード考察を続けます。今回特集するのはこのカード。
ジバコイルですね。
特筆すべきは、何と言っても特性「マグネサーキット」
◯【特性】マグネサーキット
自分の番に何回でも使える。自分の手札にある鋼エネルギーを1枚、自分のポケモンにつける。
初めて見る人、いいですか。「自分の番に何回でも使える」ですよ。つまり、自分の手札にある鋼エネルギーを1ターンの内に何度もポケモンに貼ってよい、ということです。これ、めちゃくちゃやばいですよね。ポケモンカードにおける「エネルギーカード」の概念をぶっ壊しているカードです。
厳密に言うと、毎回「マグネサーキットを使います」と宣言しないといけませんが、特に機微な状況でなければ「マグネサーキット4回使います」とか言って、ドサッと4枚まとめて鋼エネルギーの束をポケモンにつけることができます。相手は絶望を覚えますね。ビーストリングもびっくり。
ネクロズマたそがれのたてがみGXやディアルガなどの高火力だが重い鋼ポケモンと、手札にエネルギーを握るための「おじょうさま」「エネルギースピナー」「テンガン山」と組み合わせる「ジバコネクロ」と呼ばれるデッキが有名です。
環境デッキの最上位と認識されることはなくとも、たそがれネクロズマが220やら250やらの暴走ダメージを安定して連発できるこのデッキは弱いはずがありません。ジバコイル自体は、ここで「マグネサーキット」によるエネ加速要因になるわけですが、自分自身も「でんじほう」で130までダメージが出ます。これはGXからのダメージを回避するフーパやアローラキュウコンをワンパンする火力ですから、うまく隙を補えます。
さて、このジバコイル。もとは雷タイプで登場していたものが、後にタイプシフトで先ほどまで紹介していた鋼タイプのものが登場したのです。たそがれネクロズマGXに代表される重鋼ポケモンで良い相方が多いことから、専らこの鋼タイプが注目されてきました。
しかし今、元祖マグネサーキットの雷ジバコイルも再注目されています。なぜでしょうか。
そうです。まだまだ秘密のベールに包まれたところが多いですが、こんなカードが今後控えているのです。
恐らく今後新しいルールとして公式から発表されるであろう「タッグチーム」の一番手。ピカチュウ&ゼクロムGXです!
ピカチュウ&ゼクロムGX
たねポケモン タッグチーム(きぜつしたとき、相手はサイドを3枚とる)
弱点:闘 抵抗力:鋼-20 にげる:3
【ワザ】雷雷雷 フルドライブ 150
自分の山札にある雷エネルギーを3枚まで、自分のポケモン1匹につける。そして、山札を切る。
【GX】雷雷雷+ タッグボルトGX 200
追加で雷エネルギーが3個ついているなら、相手のベンチポケモン1匹にも、170ダメージ。(ベンチは弱点・抵抗力を計算しない)
テキストを見る限り、超強力なたねポケモンですね。代償として、きぜつ時にはサイドを3枚持っていかれるようですが、それにしても強力です。ともかく雷エネルギーを3個揃えられればよいのだから、ここで雷タイプのジバコイルが有用なわけです。細かく考察したいところですが、ともかく雷ジバコイルとの親和性が予見され、いま密かに話題になっている、というのが現状のようです。
新弾の「タッグボルト」についてはまだまだ公式の発表を待たないといけない状況ですが、きっとまだ環境を賑わす中心になりそうです。追いかけていきたいですね。
最後はタッグボルトに話題を持って行かれそうになっていましたが、ともかく話題のジバコイル、まだまだ活躍の場はありそうです。